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元気な子どもの誕生と子どもの健やかな成長を願う親の気持ちは、昔も今も変わりません。今日のような医療技術が発達する以前の時代においては、出産は流産や産婦の死といった危険を伴うものでした。また無事に出産しても乳幼児期に流行病に罹ったり、死亡するケースが多く、流れ灌頂や水子供養などの風習が行われたりしました。それだけに既婚の女性の子授け・安産・子育ての祈りはより切実なものであったと思われます。
こうした婚姻・出産・育児など女性や子どもが密接に関わる信仰や習俗は、現代の都市化による生活環境の変化や社会構造の変動によって、どのような変容をとげてきたのでしょうか。
今回の特別展では、安産・子育ての神として知られる雑司が谷鬼子母神や各地域に祀られている子育地蔵を取りあげるとともに、明治・大正・昭和期の区内外からの寄贈・借用資料をとおして、庶民の婚姻・出産・育児の信仰と習俗の一端を見ていきます。
(展覧会チラシより)
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