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植木屋のある風景─園芸都市の地域像をさぐる─

  • 展示期間1993年8月6日から10月3日
  • 図録品切れ

江戸時代後期には、四季おりおりの花見遊覧が江戸で暮らす武士や庶民の娯楽となり、多くの花名所が江戸やその近郊に生まれました。そうした花名所のひとつとして江戸近隣の植木屋を挙げることができます。彼らの庭園は、江戸の観光案内に花名所として取り上げられたり、浮世絵の題材としてその景観が描写されたりしています。当時の植木屋はいわば「小さな植物園」だったのです。

さて、豊島区内の駒込・巣鴨地区にも、かつて多くの植木屋があり、彼らは花木栽培のために趣向を凝らした庭園をつくりました。そして、花盛りの季節には、花見遊覧の場として多くの人々が見物に訪れました。駒込・巣鴨の植木屋たちは、花木を栽培・展示・管理・販売することはもちろん、植物の品種改良の研究をして、その成果を一冊の本にまとめたりもしたのです。

今回の展示では、このような植木屋の活躍について、さまざまな側面から光を当ててみたいと思います。そして、豊島区内にかつてたくさんあった植木屋が、今はどうしてほとんどなくなってしまったのか?いったい植木屋たちはどこへ行ってしまったのか?という素朴な疑問についても考えてみたいと思います。

(展覧会チラシより)

図録表紙

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更新日:2018年3月14日