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冬に流行する感染症には、インフルエンザをはじめ、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎やかぜに似た症状の出るRSウイルス感染症などがあります。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症です。38℃以上の発熱、頭痛、咳、咽頭痛、鼻水、筋肉痛、関節痛などの症状がみられます。
インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行します。3年ぶりの流行シーズン入りとなり、今後本格的なインフルエンザの流行が懸念されるため注意が必要です。こまめな手洗い・咳エチケット・予防接種などを行い、より一層感染予防に努めましょう。
都内のインフルエンザ定点医療機関からの第4週(1月23日から1月29日)の患者報告数が、「流行注意報基準」※を超え、インフルエンザの流行が広がっています。
※流行注意報基準:感染症発生動向調査による定点報告において、10人/定点(週)を超えた保健所の管内人口の合計が、東京都の人口全体の30%を超えた場合としています。
都内のインフルエンザ定点医療機関からの令和4年第50週(12月12日から12月18日)の患者報告数が、流行開始の目安となる定点当たり1.0人を超えました。
学校や社会福祉施設などの集団生活では、ノロウイルスなどを原因とする感染性胃腸炎の流行にも注意が必要です。吐き気・おう吐、下痢・腹痛、発熱などの症状がみられます。乳幼児や高齢者では脱水症状により入院が必要となることもあるため早めに受診することが大切です。
こまめな手洗いを習慣づけましょう。また、おう吐物やふん便を処理するときは、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)で処理しましょう。
ノロウイルスは二枚貝に潜んでいることがあります。食品は十分に中心部まで加熱しましょう。(85~90℃で90秒以上)
RSウイルス感染症は、多くの場合は軽症でおさまりますが、高齢者など、免疫力の弱い方は重症化することがあり、1歳未満の乳児は急性細気管支炎や肺炎など重い呼吸器症状を起こしやすいので、発熱・咳・鼻水などの症状があるときには早めに受診しましょう。
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